皆様上記の本をご存知でしょうか?
2010年に発行されたこの本を発見したのは、20代後半でした。普段自己啓発本類の本を見ない私ですが、20代を後半に仕事面生活面で色々考えることがあり、この本に出会いました。(宣伝や売りつける気もないので、ご安心ください)
本田 健さんとは?
経営コンサルタントで投資家でり、複数の会社を経営する「お金の専門家」の方です。29歳の時に育児でセミリタイアした時に、今までのノウハウを生かして小冊子を執筆。他にも数々のベストセラーを執筆して、セミナーなども数多く開催されているようです。
「20代でしておきたいこと」の本との出会い
当時の私は、恋人(今のパートナー)と出会い結婚もなんとなくしたいなと考えていました。仕事にも慣れてきて、お金はそれほど無かったですが特に困るような生活もしていませんでした。実家暮らしということもあり、将来への展望も漠然とする自分。しかし、周囲は結婚ラッシュや育児態勢がものすごいスピードで動いたり、仕事上のことで今後のことをアドバイスもらったりする中で、よくわからない不安感もありました。焦って何か始めてみようにも、何が良くて何が身になるのか、情報がありすぎて悩む時期でもありました。
何か指針に頼れる情報はないかと、たまたま寄った本屋さんで見つけたのが本田さんの著書でした。はじめの書き出しの中に「心配しないで。きっと、人生はよくなるから」という言葉に、楽観的な私は胸の重しが少し軽くなったような気がしました。20代で損するような生き方をしたくないけど、どう生きていけばわからないという方の一考になるような知識が満載でした。
「20代でしておきたいこと」ってどんなこと?
本の詳細をここで載せるわけにはいかないと思いましたので、自分の人生も振り返りながら書いていきます。
最初の章は、「まず目を覆うような失敗を恐れない」から始まります。私の20代前半は、大学在学・卒業を経て、就職をしていきました。初めはなかなか採用されず、数年は契約として繋ぐ日々でした。大きな挫折をほぼ経験してこなかった私にとって、辛い時期でもありました。ただ、今考えるとその時に得た人との繋がりやアドバイス、仕事経験は今の自分を支えてくれているような気がします。顧客に頭を下げる、仕事をミスして上司に怒られる、同僚にフォローされるやるせなさも、今は気をつけようと考えられるようになりました。
「人生を幅広く生き、ワクワクすることをして輝こう」では、変わった体験をした方が面白いということが書いてありました。何か面白いことをしようとスポーツジャンルなら、全く未経験の「ボルタリング」を、習い事では「英会話」をしてみることをしました。ずっと続けられた訳ではないですが、後で考えてみればオリンピック競技を楽しく観たり、海外の方と話すときにもあまりドギマギしなくなりました。何もできていないようで、実は何か動いたのが20代でした。
「死ぬほどの恋をする」の章では、心をオープンにして相手と付き合うことが書かれていました。どちらかといえば、本音を隠して内向的な私は、全部をさらけ出すような相手かな?と思えるような人と出会ったばかりでした。カッコつけて着飾る自分しか出せず、恥や失敗は隠したい年代でした。でも、この人と人生を歩み子どもが欲しいと思える頃には、駄目な部分も「まぁいいか」と許せるようになりました。というか、目が回るほどいそがしく、取り繕う時間も体力も無かったのかもしれません。でもそれが、信頼に繋がり、結果的には良かったのかもしれません。今の自分の人生を豊かに感じるのは、確実にこの時があったからです。今はコロナ禍で出会いの場も少なく気をつけることも多いですが、どんどん前に進むことも必要だと思います。
「30代でしておきたいこと」ってどんなこと?
30代の現在、10代・20代を振り返り色々考えながら生活しています。
著書にも「20代よりもダイナミックに変化していく」とあるように、仕事も家族構成も住まいと生活も大きく変化しました。「感情的にも、経済的にも、人間的にも大きく成長する時期」とあるように、30代後半の今なら「そうだったかも」と考えられるようになりました。「希望と絶望の狭間」が30代という言葉は、言い得て妙ですね。
「人生の90パーセントは30代で決まる」という言葉にも戦々恐々としました。「人生の基盤になる30歳は、変わるチャンスでもある」とあり、自分自身も色んなチャレンジをしようと考えました。3人目の子どもを授かる決意をしたこと、家を購入しようと決めたこと、大きな仕事に自分からチャレンジしたことなど、大きな行動を起こした時期になりました。
「命の誕生を見送り、送る」では、確かにその周期だなと感じました。自分の子ども達はもちろん周囲も出産の機会が多かったです。同時に流れてしまい命を繋げなかったと悲しい時期でもありました。また、大事な親戚や知人を亡くして辛い気持ちにもなりました。「親と過ごせる時間も短い」という言葉にも、親と距離を近づこうと考えるヒントになりました。
自分の家族に伝えること残すことも必要だと考えました。このブログもその一つです。
「お金と真剣に向き合う」では、お金との上手な付き合い方について書かれていました。具体的なお金の稼ぎ方ではなく、どうお金と関わり考えていくかの道筋がありました。一生かかるお金や、これから稼ぐべきお金、使えるお金、増やすことができるお金について知ること勉強することも大事ですね。
「30代は自分の才能を発見する最後のチャンス」という言葉に焦りもありました。何もない自分を何者かにしていかなければならないというのは、苦労やストレスも多いですよね。特別な何かになれなくても自分の人生を楽しくしたい、生活や仕事を充実させたいと動けるうちに動くことが、豊かに生きるということだと感じました。
等身大で生きていく
私の人生の責任は私にしか取れない。だから、外的要因があろうとも自分で楽しく自分で豊かにしていくしかないだろう。
私は、この本を読んで自分の生き方の手助けになりました。悩んだとき、困ったとき、時間のある時、楽しい時に読み返す本に出会えたことは本当に幸運でした。
全てが当てはまる訳ではありませんが、心に刺さることもたくさんありました。皆様も、もうすでに出会っているかもしれませんが、これからの方は是非探してみてください。
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